いにしえのEnterページに思いを馳せる
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2000年代初頭、当たり前に設置されていたEnterページ。「扉ページ」「エンターページ」「入口ページ」「エントランスページ」呼び方がさまざまありましたが、ここではEnterページと呼ぶことにします。メニューはなく、いわゆるトップページにアクセスするだけの機能を主とするものです。
個人サイト全盛期時代、Enterページは当たり前のように設置されていました。中でも二次創作を取り扱うWebサイトでは、クリエイター(管理者)と好みや考え方が合わないユーザが自衛できるよう配慮するのがマナーとされており、同人サイトでは年齢制限にかかわらず半ば必須装備となっていたように思います。
技術的にも一定の需要があり、いわゆる「フレームサイト」が閲覧できないユーザを、メニューリンクページへ遷移させる、などの目的で設置されているケースをよく見かけました。
ルートインデックスなのにコンテンツへ直接アクセスできないという設計に対して否定的な意見もありましたが、当時はUI/UXなんて概念や言葉も知らない人々が楽しくてWebサイトを作っている時代でしたから、Webコンテンツの表現はユーザビリティよりもファッションのニュアンスのほうが強かったと思いますし、筆者自身も実際そうでした。
そんなあの頃の雰囲気をuga.devにも再現したい!と思い、当サイトにもEnterページを設置するか悩みましたが思い止まりました。毎回Enter押して入りたくないですし🍣。
そこでこの度、目をつけたのが「Cookie同意ポップアップ」です。
Cookie同意のアレにしてはデカすぎですが、コンテンツにアクセスする前にユーザの同意を得る目的だったEnterページのイメージを、いまでも有益に生かせるのはこれくらいではないでしょうか。 そんなわけで、意味もわからずに「推奨環境:IE5.0↑ or Netscape」などと書いていたあのころを思い出しながら、当サイトにもCookie同意ポップアップを導入いたしました。クソデカなのはそういう背景があったためです。
改めてuga.devでダイアログを表示させたいという物好きな方は、LocalStorageからcookie-consent
を削除してページをリロードしてみてください。
uga.devはまだまだ全面的に調整中ですが、今後もこうして懐かしさと遊び心、モダンな実装の狭間を彷徨いながら、まったりと生きていこうと思っています。