アクセス可能な名前 vs アクセシブルな名前 vs アクセシブルネーム
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img要素のalt属性やa要素のコンテンツなどをaccessible nameと呼びます。input要素など、Labelable elementsに紐づいているlabel要素のコンテンツも同様です[1]。
<img src="..." alt="accessible name" />
<a href="...">accessible name</a>
<label for="hoge">accessible name</label>
<input id="hoge" />みなさんは日本語表記するとき、これをなんて呼んでいますか?
英語をそのまま「アクセシブルネーム」とするのが良さそうですが、よく一緒に登場するaccessible descriptionはどうでしょうか。あくせしぶるでぃすくりぷしょん。うーん。長い。
というわけで、どれくらい世の中でどれが使われてるのかを簡単に調べてみました。
Accessible Name and Descriptionの日本語表記を調べてみた
というわけで、GoogleとGitHubでの検索ヒット数を見てみることにします[2]。単純にヒット数しか見ていないので、たまたま混ざっちゃったパターンもあるかもしれませんが気にしないことにします。
検索ワード | ヒット数(Google/GitHub) |
|---|---|
アクセス可能な名前 | 🥇約40,100件 / 🥉415件 |
アクセシブルな名前 | 🥈約23,400件 / 🥇703件 |
アクセシビリティ対応の名前 | 🥉約1,330件 / 10件 |
アクセシブル名 | 約841件 / 🥈608件 |
アクセシブルネーム | 約549件 / 337件 |
「accessible name」について、Googleでは「アクセス可能な名前」が圧倒的ですが、GitHubだと「アクセシブルな名前」や「アクセシブル名」の比率が高くなりました。
検索ワード | ヒット数(Google/GitHub) |
|---|---|
アクセス可能な説明 | 🥇約95,900件 / 🥉82件 |
アクセシブルな説明 | 🥈約3,210件 / 🥈88件 |
アクセシブル説明 | 🥉約668件 / 🥇107件 |
アクセシビリティ対応の説明 | 約7件 / 28件 |
アクセシブルディスクリプション | 約1件 / 0件 |
どうやら「accessible description」も同様の傾向があるようです。
これを見るに、文書の対象者が技術者なコミュニティでは「アクセシブル」という言葉が使われていて、公式ドキュメントなどのもっと対象が広いシーンでは「アクセス可能な〜」という表現が使われているように感じます。
技術系の文書でも「アクセス可能な」という表記はよく見かけるので、accessibleな何かを呼ぶ時、脳裏に「アクセス可能な」という言葉はよぎるのですが、正直「アクセシブル」って素直に呼べばいいんじゃないかとも思っています。「accessible name」は「アクセス可能な名前」だけど、「accessibility guidelines」は「アクセス可能なことのガイドライン」とは言わないですし🍣[3]。
結論
Webサイトとしての一貫性を保つために、当サイトとしては「アクセシブルな名前」「アクセシブルな説明」という表記で行こうと思います。
「アクセシブル名」だと「アクセシブル説明」が気に食わないしイマイチ言いづらく、アクセシビリティディスクリプションという表記もちょっと日本語としては冗長に感じます。「名前」と「説明」とか「アクセシブルネーム」「アクセシブルな説明」とかでもいいかなと思いましたが、一貫性は大切ですから…。
余談ですが、ここで登場した「Accessible Name」および「Accessible Description」は、仕様で定義されているれっきとした専門用語です。LandmarkやViewport、Shadow DOMなどを無理やり日本語に訳さないのと同様で、できる限り元の単語に近い表現をしたほうが誤解が生まれないという考え方もあります。
このほかにも日本語表記が揺れているものはいろいろあるはずです。みなさんも表記揺れを見つけた時、ぜひご自身の中に正解を1つ決めてみてはいかがでしょうか。